多くの人が、村上世彰を理解できる頭を持っていないだけだと思う。

出た、感想メソッドω
ていうか「〜だと思う。」ってのは、感想メソッドとかじゃなく、メタ認知だろ。カウンセリングの認知療法分野なんかでは初歩の方法だよ。まさに、将棋板で最初に動かす第一手を歩にするくらいの定石。

・・・まぁ、こんな話はどうでもいい。俺は怒ってるんだよ。


村上氏は批判されてるという。

・・・誰か、当事者でない人が客観的な批判をしてるのかな?社説で新聞社の編集委員がかな?俺は、俺が有名人だと認識してるひと(別に俺、偏屈じゃないよ)が堂々と批判してるのをまだ目にしてない。テリー伊藤とかはワーワー言ってたりするのかな?昨日はテレビも新聞もネット世論も大して見てないので、何とも言えないんだけどさ。

[asahi.com:村上代表「金もうけ、悪いことですか」 つきまとう酷評 - 社会]
http://www.asahi.com/national/update/0606/TKY200606050564.html

こんな記事タイトルがつくくらいだから、こきおろされてるんだろうか。


俺はね、批判するときって言うのは結構めんどくさい責任を負うと思うんだ。っていうか、責任というより、批判する権利を行使する前に果たすべき義務があると信じてるのね。それは何かって言うと、「原則として、批判する対象のことはサラッと一通り調べ尽くしておく」というもの。

これ、果たしてない人多いよね。つい最近炎上したナントカさんのblogにしたって、モーニング娘ファンからすると「おまえ全然知らないで非難するなよ」っていう批判でコメント欄が埋め尽くされてる。ここ2〜3日は忙しかったのでちゃんと記事もコメントも読んではいないけど。ごめん。これってあれだな、いわゆる言い訳だな。もしくは逃げ道。「だって読んでないって言ったじゃん」的な。あーめんどくさい、何書いてるんだ俺は。

[花岡信昭ウェブサイト - my weblog : 「。」と「、」と「遷移」]
http://www.hanasan.net/xoops/modules/wordpress/index.php?p=261

まぁ、この炎上に関して言えば、ハタから見ると「え、なにこのオタクさんたち・・・??本気か??」って印象だけどさ。価値観がちげー、って感じ。


リンク紹介ついでに、笑ったので記載。
[404 Blog Not Found:聞いたもの負け]
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50521212.html

Dan the Investor Bound to Spellbound

なんでかクスクス笑ってしまった。


でね、村上世彰氏の話。


一体どれほどの人が、村上氏の活動を、やっかみや生理的嫌悪とかそういう主観的要素を排した上で客観的に批判しているんだろう。もちろん、逮捕されることをしたわけだから、その点においては罰を受けるべきだし、犯罪行為は客観的にも主観的にも責められることだ。でも、それ以前の株式大量取得問題なんかに関して、理屈の上で村上氏を正当に非難できる人間はどれほど居るんだろう。


俺はこんなエントリを書いてることからわかるとおり、そんなにニュースに明るくはない。だけども、とりあえず村上氏がいっつも主張してた「株式上場って言うのは、皆さんどうぞご勝手に買ってくださいよという意思表示ですよ」っていうフレーズは、あれはもうそのとおりだと思う。個人的に「会社は株主のもの」という倫理は大嫌いだし、しまむらGoogleのような社員と顧客を第一に考えた態度を好ましく思うんだけど、それは主観の話。

日本の法律では、株式上場は身売りみたいなもんだ。現状でな。それがルール。

だから、我らが「はてな」は上場しないんだ。(推測でモノを語るんじゃない!)


村上氏がいつ社会的不経済を引き起こしただろう?個人的に、そんな記事は目にした記憶が無い。もちろん勉強不足だから、もしかしたら社会に対する不経済的活動を行ってたかもしれないので、そのときには俺は「あ、まじすか。村上世彰、悪い人か。そうか。」と思うことになるんだろうな。って感じ。

彼は頭がいい。俺は自分のコミュニケーション能力に自信があるんだけど、そんな俺から見て、村上氏のパフォーマンスや取材陣をかわすテクニックは惚れ惚れする。頭の回転が早くて、コミュニケーションのテクニックにおいて向上心を持っていて、そしてそのテクニックは真心を表明するために磨いている、そういう人に違いないと、俺は彼に、まんまと思わされてる。


倫理があるインテリは、正当な批判を受けるような行動をとらない。今回の件に関して言えば、村上氏よりも「論理的に正しい倫理」を持ち、なおかつ村上氏よりも「頭のいい」人が村上氏を酷評している例は、いまのところ俺の目に付いていない。


そう、凡人にはわからないレベルで善行を行っているんだ、彼は。


凡人は、頭の悪い僕たちは、彼を正当に酷評できるほどの論理を持っていない。万が一その論理を見つけたとしても、それを大衆の心を動かすカタチでアウトプットできるスキルを持っていない。

うん。かなわないんだ、頭のいい人には。うぅ。


そんな彼にとって最大の過ちはなんだったのか。
法を犯したことだ。
この点においてのみ彼は批判され、刑罰を受けることになるべきだ。


彼の謝罪会見は見事だった。
時代の潮流をとらえていれば、「異例の謝罪会見」で「素直に罪を認めて謝罪し、これからの抱負を語る」ことが、村上氏自身を最も利する行動であることは理解できる。その理解の上で、それでもどうしても頭によぎってしまう不安や逃避願望を断ち切り、ああいうカタチで公衆の前に姿をさらせたのは、ひとえに彼の頭のよさ(主観に流されず客観において判断を行える力)と、あとは、「僕は異常にアグレッシブなんですよ」と言い切れる生まれつきの性質によるものだったのだろうと思う。

[isologue: 村上氏、インサイダー取引認める(どうなる、投資実務の今後?)]
http://www.tez.com/blog/archives/000701.html

自分から事業を投げ出すことで代表訴訟リスクをも負う可能性のあった堀江氏に比べて、村上氏はファンドの投資家からの訴訟さえ回避できれば、他からの民事訴訟を受ける可能性は小さいかも知れません。

とかね。あと、イメージの問題もある。自分の見せ方を、観客の客観と主観の両方に納得させるカタチになるように選んでいる。


まとまりのないエントリだけど、これだけは断言してしまおう。

俺は個人的に、村上世彰氏を非常に好ましく思うし、あの倫理インテリはこの先も活躍して社会に貢献すると信じてやまない。


ん?・・・。
構造的に見れば、俺の主張は、モーオタと同じだorz